ご自宅の猫が、何となくいつもと違う、元気がない。など思ったことはありませんか?
病気を真っ先に疑いがちですが、ストレスにより普段と違う仕草もみられます。
猫もヒトのように季節の変わり目やちょっとした環境の変化でストレスを感じる生き物です。猫のストレスサインとなる行動の変化やストレス解消法について知見を広げておくことで、猫にとっての本当に快適な環境づくりを目指していきましょう。
ということで、今回は猫のストレス解消方法について学んでいきましょう。
猫のストレスサイン
猫はストレスを感じると「いつもと違う行動」をします。猫のストレスサインを見逃さないように、まずは主要なサインを知りましょう。
ご飯を食べない
ヒト同様、猫もストレスを抱えると食が細くなります。ご飯だけでなく、水も飲まなくなったりなどもあります。食事を摂取出来ない状態が継続すると、体力や免疫力の低下から病気に繋がるケースも少なくありません。毎日の食事量についても注意観察が必要です。
怒りっぽくなる
普段、温厚だった猫もストレスを抱えている場合はいきなり噛みついてきたり、激しい声で鳴いたりすることもあります。
また、走り回ったりするときにもストレス抱えている可能性があります。この行動は、夜中によくみられます。
下痢っぽくなる
ストレスによって軟便や下痢を起こしやすくなることがあります。
また、トイレ以外で粗相してしまう場合もあり、自分のテリトリー内で安心できない=ストレスを感じるポイントがあると、マーキング目的で粗相をすることがあります。
グルーミングが増加する
グルーミングは、本来毛づくろいのために行う行動です。しかし、ストレス過多になるとグルーミングが増えることがあります。ストレス解消法のひとつとも言えますが、過剰になると、身体の一部分だけを舐め続けることで、毛がはげてしまったり、皮膚炎を起こすこともあります。猫の皮膚状態や毛の状態にも注意しておきましょう。
ストレス発散方法
猫のストレスサインについて、知ったところで、猫がストレスを感じにくい環境や発散方法について知っておきましょう。
猫と一緒に遊ぶ
猫にとって、飼い主さんとのスキンシップもとても大切な時間です。普段そっけない猫もやはり飼い主さんは大好きなのです。ツンデレですね。1日に30分ほど一緒に遊ぶ時間を設けてみましょう。
遊び方は様々ですが、ねこじゃらしやボールなどのおもちゃを使って遊んだり、身体を優しく撫でてあげたり自由に遊びましょう。
トイレや爪とぎの場所を用意する
猫はとても綺麗好きです。そのため、トイレが不潔なままな環境にはストレスも感じやすいです。猫が気持ちよく排泄できるようにこまめな掃除をしながら常に清潔な状態に保ちましょう。
また、猫が気持ち良く爪をとげるように、引っ掛かりのよい爪研ぎを設置することも大切です。爪研ぎを置かないと、家のあらゆる場所で爪研ぎされる恐れも….。
美味しい食事やおやつをあげる
ヒトと同様に、美味しい食事をした時は幸せを感じます。
猫にとって美味しいと感じる食べ物を食べることは、猫のストレス解消につながりますので、ご飯やおやつは健康と食いつきの良さから選んで、好物のご飯を時々出してあげましょう。
1人で過ごせる場所も必要
カゴの中や小さな隙間など、猫が隠れることの出来る1人になれる環境を準備することも大切です。
特に多頭飼いの場合は、よりストレスを感じやすい環境ともいえます。リラックススペースを確保し、落ち着いて過ごせる休息場所を用意してあげましょう。
猫のストレス発散におすすめのおもちゃはどんなもの?
猫が喜ぶおもちゃには、大きく3つの特徴があります。これから紹介する特徴を備えたおもちゃを選んであげましょう。
動くおもちゃ
動きの機敏な猫が特に好きそうなおもちゃですね。
動きのあるおもちゃを選ぶことは、猫の本来持っている狩猟本能を満たす意味でも重要なポイントとなります。猫じゃらしなど、床でシャカシャカ動かしたり、ボールのようなものを飛ばしたり、ネズミのようにちょこまか動くおもちゃも良いですね。動きが激しいほど、猫も運動となりストレス発散となります。
音がするおもちゃ
高い聴覚能力を持つ猫は音にもとても敏感です。特にシャカシャカやガサガサ音が大好きです。
おもちゃに鈴がよく使われているのも、鈴の音がネコちゃんの聴覚に訴えるためと言われています。
においがするおもちゃ
猫は臭覚もとても敏感です。狩猟本能を備えている猫は、皮革・獣毛・鳥羽といった獲物のニオイは猫の本能に訴えかけます。牛皮のおもちゃなどあれば有効でしょう。
まとめ
このように、猫もヒトと同様に繊細でストレスを感じやすい生き物です。
しかし、ストレスを感じた際には必ず何かしらのサインを示してくれるので飼い主さんは見逃さずしっかりと観察してあげましょう。
また、猫との触れ合いの時間も忘れず猫との快適な生活を目指していきましょう。