にゃーん、師匠!ぼく、最近なんだか臭いにゃ。どうしたらいいかわからないにゃ。
ほう、それは気になるにゃ。どんな感じなのにゃ?
毛の中がなんだかゴワゴワして、それが臭い原因かもしれないにゃ。
なるほど、毛がちょっと汚れていると臭いも気になるにゃ。最近、毛づくろいをする時間が減っているかにゃ?
そうかもしれないにゃ。最近はお昼寝ばかりしているから、毛づくろいをする時間が少なくなったかもしれないにゃ。
そうかにゃ。毛づくろいは大切だからね、弟子。ちょっと意識してみるといいにゃ。
最近、ウチの猫ちゃん臭う気が…。
猫の体臭が気になった際は、猫の身体の異常も考えておきましょう。今回は、臭い原因や臭いの対策についてもご紹介していきます。
猫ってそもそも臭いの?
猫はそもそも特性上、相手に気づかれないように自分のニオイを抑えようとする動物です。皆さんご存知の通り、トイレを綺麗に掃除したり、身体を舐めて綺麗にしたりなど、とても綺麗好きな動物です。
そのため、健康な猫はほとんど無臭と言えます。また、猫はヒトに比べて汗腺が少なく、汗による体臭等も発生しづらいです。
猫が臭いと感じた際は、何かしらの要因が発生していると思われますのでしっかり観察していきましょう。
臭いの原因
猫の臭いの原因として、大きく2つの原因が考えられます。
- グルーミングが出来ない状況にある
- おしりのにおい
グルーミング不足
猫の汗腺は主に肉球に集中しており、汗腺が非常に少ない動物ですが、皮膚にある皮脂腺とアポクリン腺から出る分泌物が細菌に分解される際に臭いを発生することがあります。
しかし、健康な猫であれば普段からグルーミング(自分で体を舐めて毛づくろいをすること)を行なっているため、体臭になるほどではありません。
反対に、グルーミングをしていないと体臭が発生することになります。グルーミングが出来ない原因として、病気や怪我をしていて自身で行えないケースはあります。
そのため、臭いと感じた際は全身状態の観察も行いましょう。
おしりのにおい
猫のおしりには肛門嚢と呼ばれる袋があります。これは肛門腺から分泌された液体を溜める役割があります。
猫は興奮したときや恐怖を感じたときに、この肛門嚢からにおいを出すことがあります。そのため、一時的におしりがにおう場合は問題ないケースがほとんどです。
しかし、長期間おしりが臭いと感じた際には病的な原因が考えられます。それが肛門嚢の炎症です。
肛門嚢の炎症を起こすと、肛門嚢の袋が破裂して強いにおいが広がります。また、炎症が発生すると、傷口が治るまでに時間もかかります。異変を感じた際はすぐに獣医師に診てもらいましょう。
猫が臭いときの対策
猫が臭い原因は大きく2つあると解説しました。
では、それぞれの臭いの原因としてどのような対策が必要かも覚えておきましょう。
グルーミング不足の場合
グルーミング不足の場合には、猫側の病的もしくは身体的な原因があります。そのため、飼い主さんがグルーミングの手伝いをしてあげる必要があります。
グルーミングの補助の方法として、ブラッシングがあります。
ブラッシングは適度に行いましょう。そうすることで、においが消えることもあります。特に尻尾の付け根、肛門周辺、足の裏、耳の周りなどは、皮脂腺とアポクリン腺が多く集まっているので、体臭が強くなってきた場合には、この部分を念入りにお手入れしてあげましょう。
ブラッシングでもにおいが取れない場合は、シャンプーを行いましょう。
特に長毛猫の場合、ウンチやおしっこが毛についたり、皮膚から出る油で毛が固まってしまうことがあります。頻度は多くても2ヶ月に1回が目安です。シャンプーのしすぎは毛が傷んだり、皮膚トラブルの元になったりすることがあるので要注意です。基本的には猫の場合、シャンプーは積極的にする必要がないことは覚えておきましょう。
おしりが臭い場合
猫の中には、排便時に自ら肛門腺の分泌物を排出できない猫もいます。このような猫は肛門腺に溜まった分泌物によって、肛門周辺から強い臭いを発生させます。
おしりが臭いときは、肛門腺を絞りましょう。肛門腺は肛門の両脇に付いているので、ティッシュペーパーを添えながら軽く指を押します。肛門腺から膿のようなものが出るので、完全に出なくなるまで絞りましょう。肛門腺がみつからない場合や難しい場合は、お近くの動物病院に診てもらいましょう。
まとめ
猫が臭いと感じた際は、猫側での事情や最悪、病気の可能性も秘めているため注意が必要です。
日々のケアも重要ですが、まずはすぐに出来ることとして、毎日猫の観察をしてあげることですぐに異常に気付けるケースも多いです。
注意深く猫を観察していきましょう。