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子猫の育て方・見守り方

師匠、師匠!最近、近所の公園で子猫を見かけたんにゃ!
ふわふわで可愛くて、思わず追いかけちゃったくらいにゃ!もしぼくが子猫を育てるなら、どんな風に育てればいいにゃ?

おお、それはそれは立派な猫心にゃ!
子猫を育てるのは大変なこともあるけれど、何よりの喜びでもあるにゃ。まずは、子猫の月齢に合わせたお世話が必要となるにゃ。

月齢によって違うの?具体的にはどんなお世話が必要にゃ?


自宅の猫ちゃんが、めでたく子猫を産んでくれて嬉しい!!反面、飼い主さんとしては繊細な子猫の子育ては不安も大きいかと思います。
今回の記事では、子猫が生まれた後に注意すべき点や飼い主さんに行っていただきたいことなどをご紹介していきます。

子猫が誕生した直後

子猫が産まれたら、歓喜のあまり叫んでしまいそうになりますが一呼吸おきましょう。

赤ちゃんは産まれてすぐに、母乳を飲むため自分で母親猫の方へ這っていきます。このときに、自分で這っていく動きがなければ母乳が飲みやすいように母親猫に優しく近づけてあげてください。
母親猫の母性行動として、授乳後に子猫を舐める動作を行います。
これは、子猫の消化と排泄の促進を促す目的が一つあります。もし、子猫を舐める動作がない場合はぬるま湯で湿らせたガーゼで優しく子猫の身体をマッサージしてあげてください。
そして、室内を暖かくして極力静かな環境にし、ストレスのかからない状況にしてあげましょう。

子猫のお部屋環境はどうするの?

子猫に必要な環境は大きく3つです。

  1. 暖かい環境
  2. 適度な湿度がある環境
  3. 薄暗い静かな環境

生後2~3週までは、特別広いスペースは必要ありません。
小さな部屋を用意してあげるか、狭いスペースに箱などを置き、上からカーテンをかけて薄暗い環境に出来ればOKです。
スペース内には、毛布など柔らかい感触の敷物を入れ、出来るだけ暖かい環境を準備しましょう。

子猫が鳴いているときは?

子猫がなく理由として、大きく3つ挙げられます。

  1. お腹が空いている
  2. 体調が悪い
  3. 寒いとき

基本的に母親猫も常に付き添っているため、前述したような適切な環境であれば子猫が頻繁に鳴くようなことはないかと思います。
頻繁にかつ長時間鳴き続けるようであれば、上記で挙げた理由が考えられます。授乳動作をしていても鳴いている場合は、上手く飲めていないことや消化不良も考えられます。その場合は、獣医師に診断してもらう必要もあります。

出産後の母親猫に見られる母性行動

基本的には、自宅で飼っていた猫であれば出産直後から付きっきりで子猫の面倒を見ています。
様々な母性行動がありますが、一つ一つに意味があります。
もし、母親猫が母性行動を行っていない場合は飼い主さんのフォローも必要になってきます。注意深く観察していきましょう。

子猫を舐める

前述にて、消化や排泄の促進目的で子猫を舐める動作があるとお伝えしましたが、実は他にも目的や舐める場面があります。
出産直後の母猫は、頻繁に子猫を舐めます。
顔を舐めるときは乳房への誘導、下腹部をなめるときは排泄の促進という目的。
生まれたばかりの子猫は胎便(たいべん)と呼ばれる緑色の便を出しますが、母猫はこれも舐めることで子猫の清潔を保っています。

子猫の連れ戻し

子猫の連れ戻し行動とは、自分のホーム(巣)から迷い出た子猫を連れ帰る行動のことです。分娩後、1ヶ月程度見られる行動になります。

母性攻撃行動

母性攻撃行動とは、子を守ろうとする母親が見せる攻撃性のことです。
威嚇することなく、突然攻撃を仕掛けることを特徴としています。出産前は人懐こい大人しい猫でも、出産後、攻撃的になったというケースも少なくありません。
ヒト同様、子を守る責任が発生しているため、より神経は研ぎ澄まされます。
特に、オス猫に対する攻撃性が顕著です。
この理由として、オスによる子殺しを避けるためだと考えられます。オス猫の子殺しは、ネコ科動物ではしばしば観察される現象のようです。

他の動物の子どもも受け入れるケース

こちらは少し稀なケースではありますが、出産後1週間位まで他の動物の子どもも受け入れて世話をしてしまうケースもあるようです。
このようなケースは、1回の出産で多くの子どもを産む多胎動物特有の現象のようです。
多胎動物は、1回の出産で1匹の子どもしか産まない単胎動物のように、1匹1匹を厳密に見分けるということをしないために、自分の子供だと勘違いしてしまうことが原因のようです。

まとめ

このように子猫の出産〜育児まで基本的には母親猫がしっかり世話をしてくれます。しかし、我々ヒトである飼い主も子猫の特性や母親猫の変化にも理解を示し、適切な環境や対応をしてあげる必要があります。
ヒト同様、子どもとは未知な存在であり一つ一つの現象が不安になりやすいものです。困ったときにはすぐに相談出来る動物病院など、飼い主さんも安心出来る環境作りが大切になります。