師匠、健康診断を受けることになったにゃ。どんなことが待っているのか教えてほしいにゃ。
おお、健康診断は猫の健康を守るために大切なことだにゃ。
まずは全身の健康チェックが行われるにゃ。体温や心音、呼吸などがチェックされることになるにゃ。
全身の健康チェックがあるんだね。それからどんな検査があるのかにゃ?
血液検査や尿検査などが行われることが多いにゃ。
血液検査では赤血球や白血球、肝機能などがチェックされ、尿検査では腎機能や尿路感染症の有無が確認されるにゃ。
血液検査や尿検査もあるのかにゃ。それから予防接種もあるのかにゃ?
そうだにゃ。健康診断の際には予防接種も行われることがあるにゃ。ワクチンによって猫をさまざまな病気から守ることができるにゃ。
猫を飼っている人にとって、ペットの健康維持は最優先事項です。猫の健康を維持するためには、定期的な健康診断が重要です。この記事では、猫の健康診断について、定期的な健康診断の重要性、健康診断で検査されることについて詳しく解説していきます。
定期的な健康診断の重要性
猫の場合、成猫になると1年に約4~5歳のスピードで年齢を重ね、中・高齢期を迎えていきます。
ヒトである皆さんも年齢を重ねるにつれて、自身の身体のメンテナンスはより意識していきますよね。しかし、猫は自身で衰えを感じても対策を取ることが出来ません。
そのため、定期的な健康診断を受けさせてあげることが重要です。健康診断の費用面も含めて敬遠される方もいるかと思いますが、病気や健康問題を早期に発見することで、治療をより効果的に実施出来るため、経済的な負担も軽減されます。
そして、猫は本能的にけがや病気を周囲に気付かれないように隠す習性があります。そのため、目に見えて不調を感じられる場合は、症状が進んでしまっている可能性もあります。そのため、日々の観察や健康診断で小さい変化を見逃さない対応が必要となります。
健康診断はいつからするべきか
結論から言うと、0歳から年に1回健康診断を実施いただくことを推奨しています。理由としては、0~3歳の子猫に先天的な病気を疑う異常値が検出されたこともあり、早い段階での健康診断が重要となります。
また、7歳以上の猫となるとヒトでいう48歳と中年世代となります。そのため、ヒトも人間ドッグなど健康診断に注視する時期ですよね。猫も同様、注視していく必要がある時期になります。そのため、7歳以上の猫には半年に1回の健康診断を推奨されています。
健康診断ではどんな検査があるのか
猫の健康状態をチェックするために、いくつかの検査が実施されます。以下に、健康診断で検査されることの例を挙げます。
- 体重・体温・脈拍・呼吸数の測定
- 血液検査
- 尿検査
- 便検査
- 眼の検査
- 耳の検査
- 歯の検査
- 皮膚の検査
- 心臓の検査
- 腹部の検査
- X線、エコーなどの画像診断
- 問診
これらの検査を通じて、獣医師は猫の健康状態をチェックし、健康上の問題がある場合は適切な治療法を提示してくれます。
健康診断の費用は?
動物病院や検査項目・内容によっても費用は異なりますが、約5,000円~10,000円程度が目安とされています。他、X線、エコー検査や甲状腺ホルモン検査などはオプションで別途料金がかかります。
最後に
猫も「病院に連れて行こうとすると露骨に嫌がったり暴れる」「費用も掛かる」「元気そうだから大丈夫」など健康診断に行かない理由を見つけてしまいがちですが、前述したように自分の状態や意思を伝えられない猫だからこそ、ヒトが注意深く観察、対応をしてあげる必要があります。
猫の健康を守りたいのはみんな同じ。そのための早期の対応をしてあげることが猫の健康を守るかつ費用も結果的に抑えることも出来るという2重に良いことが訪れるかと思います。