なんだか調子が優れないにゃ。なんだかモヤモヤして、ご飯もあまり進まないにゃ・・・。
ふむふむ、それは困ったにゃ。もしかして、ストレスを感じているのかもしれないにゃ。
ストレス?猫にもストレスってあるのにゃ?
当然にゃ!猫も人間と同じように、様々なことでストレスを感じるんだにゃ。
環境の変化、新しい家族の迎え入れ、他の動物との喧嘩、トイレやご飯の場所の変化・・・様々な要因が考えられるにゃ。
そうなんだにゃ。そういえば、最近引っ越ししたばかりだったにゃ。もしかしてそれが原因だったりするのかにゃ?
それも十分あり得るにゃ。新しい環境に慣れるには時間がかかるものにゃ。
「猫って自由でいいな〜」「悩みはないんだろうな〜」と思っている方も多いのではないでしょうか。
自由気ままにマイペースに過ごしている姿を見てると猫はストレスを感じにくいように感じますが、そんなことはありません。
猫はヒトと同様に繊細な生き物です。ヒトである皆さんがストレスに感じることは猫もストレスを感じるものです。猫のストレスについても理解を深めながら、お互いにストレスが少ない環境づくりをしていきましょう。
猫がストレスを感じる要因
猫は元来、単独で行動する動物です。自分の身は自分で守るといった意識も強く見慣れないものには慎重になっています。そのため、気を張り詰めなければいけない環境もストレスとなります。
また、著しく自身の行動を制限されることもストレスの要因となるでしょう。これらはヒトも同じですね。
では、具体的に猫がどのようなことにストレスを感じやすいか学んでいきましょう。
環境の変化
猫は環境の変化に敏感で、引っ越しや新しい家族の追加などの変化はストレスを引き起こす可能性があります。また、留守番の時間が突然長くなったり、食事の時間が変わることもストレスの要因となります。つまりルーティンを崩されることがストレスの要因となります。
やりたいことが出来ない環境
同じく環境についてです。あなたは、「やりたくても出来ない環境」はストレスに感じませんか?
猫も同様です。本能的にこうしたいと思ったとき、出来ないというのは猫にとってストレスを与えます。
では、猫がやりたそうなことは何があるでしょうか?すぐに思い付くこととして、以下が思いつきますね。
- 爪研ぎが出来ない
- 走れない / 上下運動が出来ない
- 排泄物を隠せない
- 1人で落ち着ける場所がない
- 水分補給が出来ない
他にも沢山ありそうですが、猫だったらどんなことがしたいのかなと考えながら周囲の環境を見直すのも大切かもしれませんね。
飼い主との距離感
猫は単独でいることが好きな動物です。
一緒にいる飼い主さんも大好きな存在であり、心を許していますが、常に一緒にいたい訳ではなくありません。そのため、執拗に構いすぎたり、しっぽなど、触られたくない部分を触られることも猫にとってはストレスになります。
とはいえ、猫にも撫でて欲しい時、遊んで欲しい時もあります。この辺の距離感が難しいですが、基本的に猫が来るのを待つスタンスが良いかもしれません。(ツンデレですね)
他の動物との動物関係
ヒトの人間関係と同様、猫にだって動物同士の動物関係というものがあります。
特に同居動物との相性はとても重要です。
相手がちょっかいを出したり、追いかけていたとしてもそれが嫌であればストレスになることもあります。お互いにテリトリーを区分けしたり、1人になれる環境を確保してあげる必要もあるかと思います。
騒音や振動
騒音でも当然ですが、猫はストレスを感じることがあります。
また、地震や雷といった自然現象に対しても猫は本能的に危険を察知します。雷と同じような音と振動がする花火も猫にとっては警戒すべき対象となるため、ストレスを受けやすいです。大抵は短時間で終わるので、突発的で強いストレスにはなりにくいですが、雷や花火など騒音や振動が繰り返されることで、ストレスになることもあります。怖がって隠れてしまったら、しばらくそっとしておいてあげるようにしましょう。
来客
来客は、猫にとって安心できる自分のテリトリーが侵されることになるため警戒体制になります。
見知らぬヒトが苦手な猫は、来客者と対面しないように隠れて出てこなくなることが多いです。来客者が過ごすような場所にトイレや水を置いていた場合は我慢することにもなります。
そのため、リビングなど来客者が過ごす場所でない場所にトイレや水などを設置してあげる配慮も必要でしょう。
餌の変更
突然の餌の変更や、食事の量が減らされた場合、猫は不安やストレスを感じることがあります。変化させる必要がある際は徐々に変更するなどの対応が必要かもしれません。
トイレの変更
トイレの場所や猫砂の種類が変更された場合も猫はストレスを感じることがあります。変更する際は、その辺も理解してあげながら対応する必要があります。
運動不足
適度な運動がない場合、猫はエネルギーを発散できず、ストレスを感じることがあります。外に散歩に行かせたり、思いっきり動き回れる環境にしてあげることも重要となります。
猫のストレスを解消させるために
ストレスが蓄積されると、行動の変化や健康問題を引き起こすことがあります。
猫のストレス解消方法として様々な方法がありますが、いくつかご紹介させていただきます。
適切な環境を提供する
猫にとって、安全で快適な環境を提供することは非常に重要です。猫は自分自身を守ることができる場所、適切な食事、水、トイレを必要としています。また、猫は高い場所に登ったり、隠れる場所好むので、それらを提供することも重要となります。
適切な運動を促す
猫は、適切な運動がないとストレスを感じることがあります。運動をすることで、猫はエネルギーを発散し、ストレスを解消することができます。猫用のおもちゃやキャットタワーを提供し、適度な運動を促すことが大切です。
フェロモン製品を使用する
猫用のフェロモン製品は、ストレスを軽減するのに役立つことがあります。フェロモン製品には、猫が安心するための香りが含まれています。猫が好む場所に噴射したり、猫が居る部屋にディフューザーを置いたりすることができます。
猫との時間をつくる
マイペースな猫も、飼い主さんとの時間は必要不可欠です。
一緒に遊んだり、お手入れをしたりすることは大切なコミュニケーションです。猫にとって「嬉しい」「楽しい」「気持ちいい」はストレス減少にもなります。
また、ただ同じ空間にいて、お互いに気配を感じることだけでも飼い主さんとの時間と言えます。ふれあっていなくても、近くにいるだけで安心する。安心してリラックスできるということは、ストレスフリーな状態でもあるので意識して一緒にいる時間を作ってみましょう。